当院では「日本睡眠学会 総合専門医」が診療を行います。睡眠に関してお悩みのある方や専門的な治療を検討されている方ははお気軽にご相談ください。
いびきとは
いびきは、空気の通り道である「上気道」が狭くなることによって発生します。狭くなった気道を空気が通過する際に抵抗が生じ、その際に喉の粘膜が振動して音が出ます。これがいびきの正体です。
いびきの種類:散発性と習慣性
いびきには一時的な「散発性いびき」と、慢性的な「習慣性いびき」があります。疲労時や飲酒後にだけいびきをかく方は前者、日常的にいびきをかく方は後者に分類されます。
習慣性いびきには、健康にさほど影響がない「単純いびき」と、呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)によるいびきがあります。特に後者は注意が必要です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
SASは、睡眠中に呼吸が10秒以上停止する、または浅くなる状態が1時間に5回以上、もしくは1晩で30回以上繰り返される疾患です。
この状態が続くと、熟睡できずに夜中に何度も目が覚めたり、朝に頭痛がしたり、日中に強い眠気や集中力の低下が見られるようになります。また、酸素不足により心臓や脳に負担がかかり、高血圧・脳卒中・心疾患・糖尿病などのリスクが高まります。
このような症状がありましたら、一度ご相談ください
- いびきが大きい
- 寝ている間に呼吸が止まる(家族に指摘される)
- 夜中に何度も目が覚める
- 朝起きたときに頭痛がする
- 日中に眠くなる
- 熟睡した感じがしない
- 集中力が続かない
- 慢性的な疲労感がある
睡眠時無呼吸症候群の種類
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
気道が物理的にふさがれることで発症します。肥満、顎の形、舌や扁桃の大きさ、アルコール・睡眠薬の影響が主な要因です。全体の約90%がこのタイプです。
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
脳からの呼吸指令がうまく伝わらないために起きます。気道は塞がれていないため、いびきが目立たないこともあります。心不全や脳卒中の患者さんに多く見られます。
診断方法
まず問診で症状を確認し、必要に応じて「簡易検査」を行います。これは自宅で行える検査で、就寝時にセンサーを装着するだけです。
より詳しい検査が必要な場合は、病院で一泊し「終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG)」を行います。呼吸、脳波、筋肉の動きなどを計測し、「無呼吸低呼吸指数(AHI)」で重症度を判定します。
- AHI 5未満:正常
- AHI 5〜15未満:軽度
- AHI 15〜30未満:中等度
- AHI 30以上:重症
治療法
- 軽度の方
- 歯科と連携してマウスピースを作成。下顎を前に出すことで気道を広げます。
- 中等度以上の方
- CPAP(持続陽圧呼吸療法)を使用。空気を加圧して気道に送り込み、閉塞を防ぎます。
治療中は定期的な通院が必要です。また、生活習慣の改善(減量、禁酒など)も併せて行うことが重要です。また、外科的治療として扁桃摘出や鼻中隔矯正など、気道を広げる手術も選択肢になります。