滲出性中耳炎とは?
中耳にたまった液体が長く残っている状態を「滲出性中耳炎」と呼びます。中耳内の換気がうまくいかなくなり、耳管(じかん)を通して液体が排出されずに滞ってしまうことで起こります。慢性化すると難聴が続き、注意が必要です。
主な原因と症状
主な原因
- 風邪やアレルギーによる耳管機能の低下
- 鼻すすりや鼻炎、慢性副鼻腔炎
主な症状
- 聞き返しが増える
- テレビの音を大きくする
- ぼーっとしていることが多い
- 呼びかけに気づかない
痛みがないため本人も親御さんも気づきにくく、園や学校の健診で見つかることもあります。特に3歳〜小学校低学年のお子さんは耳管が未発達なため、発症しやすい傾向があります。
診断と検査
当院では、以下の検査を通じて診断を行います。
- 耳鏡検査:鼓膜の動きや色の変化を確認
- ティンパノメトリー:鼓膜の可動性を測定し、中耳に液体があるかを調べます
- 聴力検査(必要に応じて):難聴の程度を確認します
お子さんの年齢や協力度に応じて、できる限り負担の少ない方法で検査を行います。
治療方針
滲出性中耳炎の治療は、症状の程度や経過、年齢によって異なります。多くの場合は保存的に治療を進め、必要に応じて処置を行います。
- 経過観察:症状が軽度で自然治癒が見込まれる場合は、1~3ヶ月程度定期的に状態を確認します。
- 薬物療法:抗アレルギー薬や去痰薬、鼻の治療薬を併用することで耳管機能を改善します。
- 耳管通気(通気療法):鼻から中耳に空気を送る処置で、中耳内の換気を促進します。
- 鼓膜チューブ留置術:滲出液が長期間残る場合や再発を繰り返す場合に、鼓膜に小さなチューブを挿入して換気を助けます。
ご家庭での鼻水のケアや耳への負担を減らす生活指導もあわせて行っております。