外耳道炎とは?
外耳道炎(がいじどうえん)は、耳の穴(外耳道)に起こる炎症性の疾患です。外耳道の皮膚が細菌や真菌(カビ)に感染し、痛みやかゆみ、耳だれなどの症状を引き起こします。特に夏場や水泳後に発症しやすく、「耳掃除を頻繁にする」「耳を触る癖がある」といった方にもよく見られます。
外耳道は皮膚が薄くデリケートな部分であり、少しの刺激でも傷がつきやすいため、慢性化したり繰り返すことも少なくありません。当院では、症状の程度や原因に応じた適切な治療を行い、再発予防にも力を入れています。
主な原因と症状
主な原因
外耳道炎は以下のような要因によって引き起こされます。
- 耳かきや綿棒による刺激
- 耳掃除をしすぎると皮膚が傷つき、細菌感染の原因となります。
- 水や湿気の影響(スイマーズイヤー)
- 水泳やシャワー後に耳の中が湿ったままだと、細菌やカビが繁殖しやすくなります。
- アレルギーや皮膚疾患
- アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などをお持ちの方は、外耳道のバリア機能が低下しやすくなっています。
主な症状
- 耳の痛み(とくに触ると痛い)
- かゆみ
- 耳だれ(膿や透明な液体)
- 耳がふさがった感じ、聞こえにくさ
- 外耳道の腫れ、赤み
症状が進行すると、夜間に痛みが強くなったり、口を動かしただけでも痛みを感じることがあります。
診断と治療
外耳道炎の診断には、耳の状態を直接観察する「耳鏡検査」が基本です。北村耳鼻咽喉科では、以下の方法で的確な診断と治療を行っています。
- 耳鏡による観察:腫れ・赤み・耳だれの有無を確認
- 耳だれの検査(必要に応じて):細菌や真菌の特定
- 問診:耳掃除の習慣や水に濡れる機会の確認
治療方針
症状の程度や原因に応じて、以下のような治療を行います。
- 耳内の清掃処置:耳だれや感染物をやさしく取り除き、外耳道を清潔に保ちます。
- 点耳薬の使用:抗生物質やステロイドを含む点耳薬を用いて炎症を抑えます。真菌が原因の場合は抗真菌薬を使用します。
- 内服薬(必要に応じて):痛みが強い場合や感染が広がっている場合は、抗生物質や鎮痛薬を処方することもあります。
- 生活指導:治療中は耳を濡らさない、耳掃除を控えるなど、再発防止のための指導を行います。
軽症であれば数日で症状が改善しますが、腫れが強い場合は1〜2週間程度の通院が必要となることもあります。症状を繰り返す方には、耳掃除の頻度や方法の見直しをご提案することもあります。